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令和8年度 インハイ予選【団体戦結果】

水戸商 団体組手アベック優勝(2006年以来20年ぶり)

令和8年6月13日(土)にアルテンジャパン武道館で行われた「令和8年度茨城県高等学校総合体育大会空手道競技 兼 第53回全国高等学校空手道選手権大会茨城県予選会」の団体戦結果についてお知らせします。

なお、団体戦においては優勝校が、8月6日〜9日に兵庫県立武道館(兵庫県)にて開催されるインターハイに出場します。

〈女子団体組手〉
第1位 水戸商業高校(2年連続)
第2位 東洋大牛久高校
第3位 藤代紫水高校

女子団体組手の決勝戦は、3月の全国選抜において3人制団体組手で3位に輝き、先月の関東大会予選でも優勝した第1シードの東洋大牛久高校と、昨年の覇者である水戸商業高校の対戦となった。
先鋒戦は、幸先よく先制した萩野谷(水戸商)が中盤に追いつかれるも、中段突きを着実に決め5-3とリード。終盤に攻め込まれるがなんとかリードを守り切った。
次峰戦は、吉原(水戸商)が序盤に得意のカウンターで2点を先制。さらに中段蹴りで2点を追加し、5-2で勝利。水戸商業が先鋒、次鋒と勝利し主導権を握った。
後がなくなった東洋大牛久の中堅は全国選抜3位に大きく貢献した家合楓。体格を活かした力強い組手が持ち味だ。対する水戸商業も中堅はエースの鈴木七彩。膝の怪我を乗り越えて県内でもトップレベルの選手に成長してきた。開始から互いに牽制し合う緊張感のある展開となる中、開始38秒。鈴木が得意の刻み突きで1点を先制する。しかし、家合も冷静だった。残り1分に上段突きで追いつくと、終盤には前に出て相手との距離を一気に詰め、上段突きで逆転。互いのエースが激突した中堅戦は東洋大牛久が勝利し、対戦成績を2-1とした。
副将戦は、1年生の大竹(東洋大牛久)と昨日の個人戦で2位に輝いた深谷(水戸商)の対決。深谷は長いリーチを活かした突きで先制すると、上段蹴りも決め開始から15秒で4-0とリードする。その後も得点を重ね、最後はこの試合2発目の上段蹴りで試合終了。9-0で深谷が勝利し、水戸商業は2年連続でインターハイへの切符を手にした。
昨年の女子団体組手決勝でも勝負を決めたのは、当時2年生だった深谷だった。連覇を目指したこの1年間、背負ってきた重圧は計り知れない。試合終了後に流した涙が、そのすべてを物語っていた。
今大会の水戸商業はベストメンバーではなかった。先週の関東大会で女子個人組手3位に入賞した神谷が足の負傷により、個人戦・団体戦ともに欠場。それでも揺るがない戦力で頂点に立った。「誰かが欠けても変わらない」。それこそが、本当に強いチームの証なのかもしれない。
昨年の先輩達が残した結果を超えられるか。兵庫県の舞台で思う存分暴れてきて欲しい。


観客席の保護者に挨拶する水戸商業の選手達

〈男子団体組手〉
第1位 水戸商業高校
第2位 東洋大牛久高校
第3位 古河第一高校
第3位 藤代紫水高校

昨年の劇的な決勝戦から1年。
あの決勝戦を経験した主力が多く残る実力校・東洋大牛久高校(関東8強)と、準決勝で藤代紫水高校との熱戦を制した水戸商業高校の決勝戦。女子団体組手と同じ高校同士の対決となった。
先鋒戦は、小柄ながら常に前に出る組手でチームに勢いをもたらす大和田(東洋大牛久)と、高校から空手を始め、この大会ついにブレイクした長洲(水戸商)の対戦。
驚きの幕開けだった。開始25秒。大和田の上段裏回し蹴りで3点を先制。互いにこの試合で初めて繰り出した技だった。その後も大和田はリードを広げ5-0。しかし、残り20秒。長洲が上段蹴りを決めて5-3。そのまま試合は終了したものの流れを完全には相手に渡さない、意地の一撃であった。
一歩リードされた水戸商業であったが、次鋒の金澤が執念の戦いを見せた。東洋大牛久の次鋒は1年生ながらレギュラーに定着した平岡。この試合、先にリードしたのは平岡だった。中段突きと上段突きを器用に使い分け3-1とリードするも、金澤も離されない。残り1分時点で3-3の互角。さらに残り50秒で金澤の返しが決まり4-3とこの試合初めてのリードを奪う。しかし、平岡も1年生とは思えない冷静な組手をする。連続で得点を決め残り30秒までに6-4とリードを奪い返す。このまま1年生の勢いに流れが傾くかと思われた残り20秒、一瞬の気の緩みか、足が止まった平岡に金澤の上段蹴りが決まり7-6と逆転。その後も一進一退を繰り広げ9-8と金澤リードで迎えた残り1秒、前に出るしかない平岡に対し中段前蹴りで勝負を決定づけ、11-9で水戸商業が次峰戦を勝利した。
1-1で迎えた中堅戦は、昨日の個人組手の準決勝の再戦。東洋大牛久は川田充希、水戸商業はエースの菊池凱仁。昨日は菊池が反則で敗戦していた。昨日の敗戦がバネになったか、菊池が川田を圧倒する。豊富な手数で序盤から主導権を握り、大きくリードを広げる。川田も意地を見せて3点を返すが、終盤に菊池の上段蹴りも決まり10-3で試合終了。菊池の完璧な試合運びで2-1と水戸商業リード。
続く副将戦も劇的な展開となった。東洋大牛久はなんとか勝利して、4月に名古屋で開催された東アジア大会で優勝した大将・岡田主将に回したい清道。対する水戸商業はここで勝利して試合を決めたい石川。先制したのは石川だった。開始6秒で中段突きで1点を先制する。しかし、3年生の意地。清道もすぐさま取り返し1-1。さらに残り1分にも中段突きで得点し2-1と逆転する。試合も終盤残り25秒。中段突きの刺し合いで僅かに早かった石川が得点し2-2。残り17秒、清道が上段突きを決めて3-2。さらに残り8秒、清道の上段突きが連続で決まり4-2。あとは蹴りさえもらわなければ勝利できる展開だった。しかし残り僅か3秒。相手との距離を取る清道に出した石川のこの試合最後の技。値千金の上段裏回し蹴りが鮮やかに決まり5-4と逆転。会場もこの日一番の盛り上がりを見せた。副将戦に勝利した水戸商業は2年ぶりの男子団体組手でのインターハイ出場を決めた。
大将戦は東洋大牛久の岡田が貫禄の組手を見せて9-1で勝利。試合が終了しメンホーを外した岡田の目には涙。心を打たれるものがあった。
昨年の劇的な決勝戦から1年。
今年の決勝戦もまた記憶に残る激戦となった。3年生の引退をかけた大会。決勝戦だけでなく、全ての試合が熱戦であったことは間違いない。
代表の選手や学校には茨城県代表として、県内全ての選手の思いを胸に、インターハイで躍動して欲しい。
水戸商業高校のインターハイ予選での団体組手アベック優勝は2006年以来の20年ぶり。ここから水戸商業の黄金時代が始まるか。それともそれを阻止する学校が現れるか。
どちらにせよ、来年も再来年もまたこの記事を書けることを楽しみにしている。


副将戦。勝利を決めた石川選手(水戸商業)


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